第105章

夜は湿った土と百合の香りを濃く孕み、それが月光パックの領地を這うように流れる霧と溶け合っていた。群れはキャロラインの死という衝撃から、まだ立ち直りきれていない。嘆きの余韻は、どの片隅にも、どの空洞めいた林にも、いまなお残っている。だが悲しみのただ中にあっても、満月は近づいていた。沈黙のままに威を放つその存在が、光で啓示と裁きの両方を約束しているかのようだった。

評議の間では、長老たちがふたたび集まっていた。顔には不安と野心の皺が刻まれ、哀しみは策謀に薄められ、いまやそれが以前にも増して差し迫ったものに見える。キャロラインの死は空白を残した――脆さを。そして、その脆さを利用しようとする者が、こ...

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